ハイカイ台湾

台湾うろうろ from 2007

デヴィッド・ボウイ

誠品書店のCD屋で「台湾テクノってある?」と聞き、店員さんが持ってきてくれた数枚の中から私が選んだのがUNFAMILIAR FRIENDS PARTYだった。帰国後、私はその4人組の音楽を気に入り、「ライブやらないの?」と問い合わせたところ、DJなら(メンバーの一人が)やるよと返信が来た。場所は台北の操場(FUCKING PLACE)という音楽バーのようなところ。客層やノリに馴染めるのかなどの不安もあったが、せっかくなので行ってみることにした。操場はビルの2階にあり、店内は薄暗く、客は10人ちょっとだったか(早めの時間帯だからか)。見慣れないやつらだな、という感じで一瞥されたおぼろげな記憶。刺青の男性もいて、一瞬、身構えるような気持ちになった。でも、危険なことはなにも起きなくて、店員さんの応対も普通だった。奥のソファ席でビールを飲んだのだが、おかわりは大丈夫かと聞きに来てくれたりもした。カウンターでバンドメンバーの一人がパソコンでDJをしていたので声をかけた。日本語を勉強中らしく、台湾語ができない私は助かった。ただただいい人だった。なにを話したかはほとんど忘れてしまったが、RADIOHEADだったか電気グルーヴだったか好きな音楽の話もした。その店の壁にデヴィッド・ボウイが飾られていた。2012年のことだった。

おわり